AKIRANAKA

SPRING/SUMMER 2021 COLLECTION

“スタイルの誘発による属性の開示”
“Disclosure of Attributes”

March,2021

人も洋服も個が表に出ている様(さま)がいい。
それが周りと同じでなくても、自分と洋服が上手くいっていれば、まぁ上手くいってなくても、その方が楽しいし、その方が上がる。

洋服を通してその人のパーソナリティーを表現する事が出来る。その人の選択するアイテムやバランスにその人の個性が表れてくるからだ。その人の趣向や気分、理想などもそこから感じられるだろう。ただ知性や創造性、センスを表現するとなるとそう容易くはない。そこに解くべき課題がなければ解決に導くための術や思考を使うことはないかだ。

では解くべき課題とは何か?
自分が考え得る課題とは洋服が持ちうる個性だと思う。

洋服自体がただ人に馴染む為にデザインされていない、強い人格の様なモノをもっているという事。つまり洋服自体が個性や癖、または導こうとする方向性を内包しているという意味だ。

そういう服はただ纏っても様にはならない。そもそも型に収まるような性格を持ち合わせておらず、自分の行きたい方へ勝手に進もうとする。着た時に感じる、服に着られている感覚とはまさにその事だ。その服を自分のものとする為には、その服を手懐ける術がいるし、その服を取り込む思考が必要になる。つまりそこには創造性やセンス、知性が求められ、それを通してのみ行きつけるスタイルがある。

言う事を素直に聞いてくれるお利口な洋服達は纏う人をそつなく整えてくれるが、その人の感情に訴える様な刺激や高揚をもたらす事はない。しかし、機嫌を損ねようものなら張り手でもしてくるような個性を持った洋服達は付き合うのは容易ではないが、その関係性を見出した時、他の何処にもない場所へ着る人を導いてくれる。